タクシー

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探偵として調査をしていると つくづく実感するのだが、

調査の現場には運の要素が必ずついてまわる。

ほんの少しの偶然とタイミングで、調査が成功するか否かが決定してしまうことがあるのだ。

もちろん探偵側もあらゆる事態を想定したり、経験則から運の要素を極力排除して、調査を確実なものにしていく努力はするのだが、実際にはどうにもならない要素も存在する。

その要素のひとつに「タクシー」がある。

尾行中の対象者がタクシーに乗ったり、急な車両(主に浮気相手の車両)が登場したりすると、

こちらもタクシーを使用せざるを得ない。

そんな時に限って後続のタクシーがなかなか捕まらなかったりする。まぁこればっかりはもう運だ。

後は、運転手。一番すごかった運転手は、今でも忘れない。

事情を説明すると、「はい…」とだけ返事したかと思うと、

絶妙なタイミングで車線変更や右左折してくれたり、

対象者の車両との間にわざと別の車両を何台か挟みながら追尾したり、

交通事情で分断されて対象者の車両を見失ったとしても「この方向だったら…」とかつぶやきながら

地元の人しか知らない様な ほっそい道をびゅんびゅん走り抜けて近道をして追いついたりしてた。

私の車両尾行よりも数百倍上手かった。いわゆる「神タクシー」だ。

 

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